こんばんは。ドン・ララです。
今回は、米国史上 悪法として語り継がれる「禁酒法」について、当時の写真とともに紹介していきます。
禁酒法とは?
「禁酒法」とは、1920年代にアメリカで施行された法律です。
内容は、「酒類の製造・販売・輸出入・移送」を禁止するもの。家にあるお酒は飲んでも問題ないが、購入したり販売するのは禁止!ということですね。
禁酒法が施行される前、アメリカでは厳格なキリスト教団体を始めに、女性活動団体、米国禁酒協会などが立ち上がり「過度の飲酒とそれによる暴力・犯罪・激しい口論などのトラブル」について訴えました。
「お酒の及ぼす害と悪影響」のムーブメントは徐々に一般市民にも浸透していき、「お酒=悪だ!」という声が町中で上がるようになりました。
そうして市民の感情を煽りに煽った結果、米国史上最初の(そして恐らく最後の)「禁酒法」が成立。
たちまち町は大混乱に陥り、施行前に大量にお酒を求める人々で溢れ返りました。
いざ。施行されると酒の需要に目を付けた人達が、禁酒法に賛同していなかったカナダなどから密輸を始め、それらを違法に販売するパブ(スピーク・イージー)が後を絶ちませんでした。
パブでは、合言葉を言って入れるシステムを導入したり、一見ジュースにしか見えない「カクテル」が大流行したりもしました。
隠れるための狭い店内で今ではど定番のフィンガースナックが流行りだしたのも、ちょうどこの頃です。
密輸入の際には、より暴利を得るために酒に別の成分を混入させて希釈し、大儲けする人達もいました。
それらの質の悪い酒により、市民によるアルコールトラブルや健康被害が相次ぎ、「禁酒法」が施行される以前よりも酷い状況になって行きました。
遂には密輸だけではなく密造する団体まで出てきたり、密輸中のお酒を横取りし始めたりと、治安は施行前すら上回る最低ぶり。
施行されて13年後、ようやく「禁酒法」は撤廃され、徐々に町中は落ち着きを取り戻して行きました。
禁酒法時代で有名な人
さて。禁酒法時代のシカゴでぼろ儲けし、あっという間に富と権力を拡大させて話題になった人物がいました。
「アル・カポネ」こと、アルフォンス・カポネです。
彼は、禁酒法時代にお酒の密輸と販売で、暴利を得た人でした。
政治家や陪審員までを買収し、権力を欲しいままにしていた話はあまりにも有名ですね。
そんな彼も、「The Untouchables(アンタッチャブル)」等の活躍により遂には逮捕され、暗黒帝国時代も終焉を迎えました。
禁酒法時代の酒場の雰囲気
「禁酒法」自体は悲惨だったものの、1920年代アメリカの酒場の雰囲気は実際、見事なものでした。
木と樽の香りが漂ってきそうなヴィンテージな趣きの店内。
かつてニューヨークに、1920年代より米国で唯一現存していた「21 Club」があったのですが、新型コロナウイルス流行の影響を諸に受け、2020年に閉業されてしまいました。
こちらでは大統領や大女優たちのキープボトル(ワイン)や、当時の隠し部屋等もそのまま残されていました。(『The 21 Club』とスピークイージーの記事はこちら)
歴史的な価値も同時に失われ、心痛ましいです。
是非、一度は訪れて雰囲気を味わいたかったものですね。
それでは、今回はこれで。
また、お会いしましょう。
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2017年に「BBファミリー」を設立。2023年に現在の形態を取り本格始動。以来、カポレジーム筆頭とするメンバー数名と「オメルタ」の下に細々とエオルゼアにて活動中。その他、タムリエル・ロスサントスにも拠点を置く。
どうぞ、ごゆっくりと御覧下さい。
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“禁酒法について” への1件のコメント
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